トイレは使用頻度が多く、家の中で一番汚れやすい場所と言っても過言ではありません。
汚れたまま掃除をしないで放置すれば異臭もしてきます。
①便と尿の付着
用の足し方によって便器に汚物が付着したり尿などが飛び跳ねている。
②ホコリ
毎回服を着たり脱いだりするのでホコリが溜まりやすい。
③紙
トイレットペーパーを使用する際に細かく千切れた紙が落ちる。
コチラの改善方法は
1.汚さないように排便、排尿をする。
2.こまめに掃除をする。
永年、トイレ等の水回りの仕事に関わっている私が思うところ、キレイなトイレを維持するには、この2点のみ注意していればOKです。
まずは、お掃除がどうのという前に汚れない使い方を!
・便器からの跳ね!
突然ですが”おつり”の経験はありますでしょうか?
そう。用を足した瞬間にお尻に便器の水が跳ねてくる嫌なアレです。
あの、一瞬で一気に心の不快をもよおす、いらないのに帰ってくるおつり。
おつりを防止するのには、用を足す前に紙を便器内に落としておけばOKです。
ほんの少し、5cmくらいの紙をちぎって便器内に落とせば、落下物に対する水の跳ね返りを抑えることができます。
これは、男性の立小便時の尿の跳ね返りにも有効です。
そして、男性は立小便をやめ、座って用を足すようにすると格段に汚れづらくなります。
立って小便をすれば、どうしても飛び跳ねがあります。
さらに、うっかり狙いが外れ便器のフチや、下手をすると外に尿がかかってしまうことも多々あるかと思います。
体に残ったあと少しの小便をフリフリ振り払うときなども要注意!
と言うか、その動作は絶対に周囲に尿が飛びちっていますから・・。
そう。特に男性は、排出物のすべてを便器内にキレイに収めるという行為がとても難しいものなのです。
立小便をする男性には座ってするようにしていただきたいのですが、それを促すにはなかなか難しいところもあるかも知れませんね。
言い方によってはおかしな男のプライドが出てしまい、様々な文句が湧き出て来そうです。
「男は立ちションが当たり前」
「俺は昔からずっとこうしてるから」
「俺は飛び散らないように注意してるから大丈夫」
「俺は座りションは体に悪いと思っている」
「俺が立ってしたいからだ」
このような「オレ」「オレ」に対して言い返しをしていると、ラチもなく、ただただ家庭内の空気が悪くなり、不快な思いをするだけです。
掃除をするのは「アタシ」ですが、残念ながらオレにはアタシのことはなかなか解らないものです。
どうにかして自らの意思で座って用を足す方向に促がしたいものですね。
トイレの修理で回っていると、そのお宅のトイレが立ちションで使用されているか、そうでないかは便器に付着した汚れ、床、壁の雰囲気、全体の臭いなどですぐに判別がつきます。
様々なデータもあるでしょうが、トイレ修理をしている私の現場経験で言いますと、男性のいるお宅の10軒中7軒ほどが立ちション派である感じです。
立ちションの割合は、人の性格による違いではなく、年齢層によってハッキリと違ってきているようです。
50歳以上の男性であれば、8割以上のお宅が間違いなく立ちション派です。
40歳以下となると立ション率はグッと下がり、30歳以下となると10軒中3軒くらいが立ちション派となります。
※水回りは経年劣化で故障するケースも多いため、常に私の現場経験のデータはお客様の年齢層が高めです。
水回りが古いとそれに伴いお客様もご年配というケースがほとんどです。
ちなみに、私はトイレ修理をするようになった15年ほど前に座りションが自然と身に付きました。
トイレの修理をしていると、汚れや臭いの激しいお宅に結構な頻度であたります。
汚れよりも臭いの方が、鼻につくといいますでしょうか、後々に気持ちの面で残る感じがあります。
便座の裏からアンモニア。便器のフチにアンモニア。床にしみ込んだアンモニア。壁に染み付いたアンモニア。
修理の際に、便器や便座より自らの袖に付いてしまったお客様のアンモニア。
鼻に袖を近づけたら臭いので臭いをかがないほうがいいのに、気になってしまい何度も何度も袖の臭いを確認してしまうアンモニアの鼻に来るツンとした刺激臭・・。
新入社員の頃、毎日のように味わったこのような経験で私は座りション派に替わりました。
・温水洗浄便座からの跳ね!
温水洗浄便座の一般世帯普及率は2020年の3月の時点で80%を超えています。(内閣府調べ)
10軒中8軒も設置するほどの人気トイレ器具、温水洗浄便座。
ボタン一つでお尻が衛生的に保たれる多変便利な電化製品ですが、使用方法によっては弊害も起こり得ます。
こんな困りごとありませんか??
①いつも便座の裏に茶色いツブ!
下手をすると便座の上にも茶色が・・なんて状態に遭遇することもあるやもしれませんね。
よく、お店など不特定多数の人が使う共用のトイレに見られる嫌な光景です。
ええ。これはどう見てもウンチです。乾ききってカピカピしている場合もあるでしょう。
おしりを洗う時に跳ねてしまい、便座の裏に付着してしまいます。
これは、温水洗浄便座のお尻の洗い方に問題があります。
① 便座に深く座り排便する。
② 優しくペーパーでお尻を拭く。
③【おしりボタン】を押して洗浄。
④ ペーパーで軽くお尻を拭く。
⑤ 便座についた水滴を拭く。
⑥ フタを閉める
① 便座に深く座り排便する。
温水洗浄便座は水の勢いで汚物を洗い流すので、水ハネや飛び散ってしまう可能性があります。
便座に深く座るなど位置により水はねを少なくすることができます。
② 排便をしたらペーパーで軽くお尻を拭く。
便の跳ね防止はこの作業をしたいです!ウンチがお尻に付いたまま水圧をあてると
飛び散ります。
③【おしりボタン】を押して洗浄。
洗浄の強さは好みもありますが、最弱で十分キレイになります。
洗浄時間は長時間は使用しないでください。
常在菌を洗い流してしまい、体内の菌バランスが崩れる可能性があります。
長くても10秒~20秒程度が理想です。
※(一社)日本レストルーム工業会では洗浄時間は約10〜20秒を目安にするよう推奨しています。
④ 優しくペーパーで水分を拭く
洗浄工程で汚れが取れています。水分をペーパーで吸収する感覚で押し当てます。
⑤ 便座についた水滴を拭く。
水勢を弱く洗浄した場合、水ハネはほとんどないと思います。
便座、便座裏等、念の為チェックしましょう。
ペーパーにワンプッシュでアルコールを吹き付ける製品も販売されています。
⑥ フタを閉める。
汚れの件とは関係がありませんが、暖房便座の状態で便フタを開けっ放しにしていると熱が放出さ
れてしまい、必要のない電力を消費します。
便フタを閉めれば熱の放出も防ぐことができ、節約になります。
毎度しっかりとフタを閉めているお宅と開けっ放しのお宅と電気代をくらべると年間で約1,000円
ほど違ってくると言われています。
■まとめ
〇便器への落下物に対し、紙などを敷いてから用を足し、跳ねに気を付ける。
〇的外れにより周囲を汚さないように努めたい。
〇男性の小便は座りションにしていただく。
〇温水洗浄便座でのおしり洗浄に気を付ける
毎日幾度も使用するトイレ。毎回快適に使用したいものです。
お掃除も大事ですが、まずは汚れないように用を足したい。今回はそんな方法をご紹介させていただきました。
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