静岡市では、3階への給水をポンプで行なっている家庭が今もなお多くあります。
新築当時は地域の配水管の水圧が十分でなく、3階に給水をするのに必要であった加圧ポンプ。
しかし現在では、以前と比べて配水管の水圧が向上し、様々な地域で加圧ポンプの必要性が薄れつつあります。
今回は、3階へ水を送る加圧ポンプの修理依頼を受け、訪問しました。
ポンプの電気系統の調子が悪く、1日おきに停止してしまう状態です。
設置からすでに20年以上が経過しており、こちらを改善するには部品交換等の修理ではなく、ポンプ本体の交換となります。
ポンプ本体を交換する場合、ポンプ商品代と工事費を含め、約15万円前後の費用がかかります。
現在、静岡市上下水道局では、受水槽やポンプを使用しない、「直結給水方式」への切替を推奨しています。
このタイミングで切り替えを検討するのも、一つの選択肢と思われます。
メリットは3つ
お客様にご検討をいただき、その結果、今回は受水槽を撤去し、直結式に切り替えることとなりました。
単純に考えると、切替は、受水槽に入る手前の水道管と、受水槽から出てくる水道管を繋げば済んでしまいます。
しかし、直結給水方式には地域の水圧等、適応条件があり、様々な段取りを踏まなければ工事をすることができない決まりとなっています。
上下水道局へ申請をし、許可をいただかなければ着工できません。
水圧測定依頼→中高層建物等給水計画書提出→位置図、平面図、立面図、水理計算書等の提出→施工→水圧テスト→水質検査→完成届提出。
ざっと10回近くは上下水道局へ足を運びます。
現在、ポンプが故障しており、3階では水が使用できない状況です。
お客様も大変お困りです。
しかし、申請がスムーズに進んだ場合でも、着手許可が下りるまでにおよそ1か月ほどかかってしまいます。
その間、水が使用できない状態が続くのは難しく、早急な対応が求められます。
まずは、弊社取り置きのポンプを仮設置し、こちらで直結工事完了まで凌いでいただくことに。
1時間ほどで設置完了。
ひとまずこれでいつも通りに水が出るようになり、生活に支障はなくなりました。
このような申請書を複数枚、夜な夜な作成していきます。
そして、上下水道局へ提出をし、着手許可を得てからの施工となります。
無事に着手許可が下り、いざ着工です。
まずは、給水宅地内入り込み部分、量水器の先に逆流防止弁を設置します。
量水器の回りはコンクリートですので一旦、壊してから復旧をしなければいけません。
逆止弁
流体の逆流を防ぐための弁。
一方向にしか水が流れません。
受水槽と加圧ポンプの撤去
撤去する受水槽の水を抜き、トラックに積み込みます。
水を抜いた後の受水槽は約30キログラムの重さですので2人で容易に運搬ができます。
赤線は取り外した受水槽と加圧ポンプです。
青線は既設の配管。
水は緑矢印の方向で進み私メーターを通過し受水槽へ。
受水槽に溜まった水はポンプで圧をかけて屋内3階へ向かいます。
受水槽を撤去し、配管を青線のように組み替えます)
(写真が切れてしまい正確に線を引けませんでした。
量水器BOX手前側の配管は、実際の設置位置とは異なります。)
私メーターへの配管完了です。
耐圧試験です。
耐圧試験は0.75MPaを原則とし、1分間水圧を加えた後、水漏れ等が生じないことを確認します。
水質検査
残留塩素の測定をし、安全な水であることの確認をします。
撤去完了です。
敷地に空きスペースができ、広々しています!
後日、上下水道局へ完成届と写真を提出し終了となります。
2人工施工
作業日 1日
9時着工~16時完了
申請書作成等 約8時間
水道局訪問書類手続き 約10回
図面作成及び申請手数料 38,000円
受水槽撤去及び産廃費 28,000円
メーター回り コンクリート解体復旧 掘削埋め戻し 36,000円
カレントバルブ’(逆止弁20Φ) 7,180円
配管工事費 HIVP20/PP20/パイプ/継手/一式 28,000円
諸経費 5,000円
🔺リピート値引き 2,000円
🔺値引き180
小計 140,000円
消費税 14,000円
税込み合計 154,000円
水廻りのトラブルでもお困りの方。
専門用語がわからなくても大丈夫です!
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だけでかまいません。
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