「お風呂の排水の流れが悪いので見てほしい」
そのようなご依頼のお電話をいただき、早速訪問させていただきました。

お風呂の洗い場の排水口に水を流してみると、確かに流れが悪い状況でした。
外の排水マスを点検。フタを開けて見ると木の根がこんもりと排管の回りを覆っていました。
すぐに根を除去をし、流れは改善されました。

が・・・・なにかおかしい！？

つまりは改善し、浴室の洗い場の水はいくらでも流れるようになりましたが、屋外のマスの中に出てきた汚水は下水道の方へ排水されていません。
よく見ると、マスの底が抜けてしまっていて、地面に雑排水が浸透してしまっています。

これをこのまま放置すると、深刻な2次被害が発生する恐れがあります。

１．地盤沈下・陥没のリスク
漏れた排水が地中の土を流出させることで、排水マス周辺の地盤が緩み、地面の陥没や沈下が発生する可能性があります。

２．衛生への悪影響
雑排水には油脂・洗剤・食べカス・細菌などが含まれており、地中に浸透すると地下水や土壌を汚染する恐れがあります。
特に井戸水を使用している地域では注意が必要です。

３．害虫・悪臭の発生
地中に漏れた排水は、ハエ、ゴキブリ、ネズミなどの害虫の温床になりやすく、悪臭の原因にもなります。
周辺のお宅に迷惑がかかる原因にもなりかねません。

現在の状況を説明させていただき、お見積りを提出し、その日は終了となりました。
そして後日、お見積りのお返事をいただき工事着手となりました。
ありがとうございます！

日を改めまして、着工です！
まずは既設のコンクリート製排水マスを、ハツリ機を使用し崩していきます。
「崩して掘り、崩して掘って」を2時間ほど繰り返し、７０ｃｍほど掘り下げて、ようやく撤去完了。

いつも思いますが、水道工事業における穴掘り作業は本当に大変！
「これさえ無ければどんだけ楽だろう・・・」と毎回思ってしまいます。
それでも「なんのこれしき。大変だからこそ価値がある！」と自分を鼓舞しながらショベルを握ります。

既設の排水管（パイプ）の位置を調整し新しい塩ビのマスに合うようにし、地面に砂を敷き下地を整えます。

そして、塩ビの溜めマスを設置して行きます。

マスを設置し、砂利を敷き、とうとう完成です！

ありがとうございました。

排水マス交換工事

既設排水マス解体費　15,000円
掘削作業費　10,000円
排水溜め桝300Φ設置　20,000円
排水管切り回し工　5,000円
コンクリートガラおよび汚泥等産廃費　12,000円
現場諸経費　3,250円

小計　65,250円
消費税　6,525円
合計　71,775円